原作とドラマの相違点と南大門仁王像182

原作では高校1年生の途中から始まり卒業まで時間が進行していく(番外編では卒業後の時期の話もある)が、ドラマでは3年生の進級時から始まる。
太郎と御村は、原作では開始時から既に友人だがドラマ版では開始時の3年進級時に初めて面識ができる(原作での初対面シーンは後から回想の話として登場)。
太郎の隆子の呼び方が、原作では呼び捨てだが、ドラマでは「さん」付け。同様に、御村への呼び方もドラマでは「くん」付けされている。
御村家は、原作では茶道家元だが、ドラマでは華道家元。
杉浦と中井は原作では太郎より1年先輩である。また、小谷カンヌも原作の映画撮影エピソード時には在校生の先輩。
中井は原作では出番はそれ程なく、全14巻の内数話しか出ていない。また、ドラマでは隆子の恋を応援する友人となっているが、原作では杉浦と同級生で隆子との接点は一切ない。
ヒロインは、原作ではよし子だがドラマでは隆子(原作版の隆子は太郎の魅力に振り回されつつもヒロインとするほど太郎への影響力はなく、杉浦とほぼ同じか、それより登場頻度の少ないレギュラーキャラクターの扱い)。
原作では、和夫が14歳の中学生の時に綾子と出会って太郎が生まれているが、ドラマでは高校生の時に変更されている。
和夫の両親(医師)は、ドラマでは和夫のできちゃった婚により勘当しているが、原作では綾子を妊娠させてしまった和夫を放置してアフリカの無医村地域に出かけており、山田家と縁は続いている。また、ドラマ版の和夫は生来の放浪者気質だが原作では元々真面目少年で、この両親の無軌道ぶりのせいで頭のネジが外れた事となっている。
原作ではウメは死亡して和夫がその遺産を相続するのだが、ドラマではドバイの別荘に移住となっている。
小谷カンヌの映画出演条件がホテルニューコタニのホットケーキ1年分だが、ドラマでは1箱。
原作とドラマではよし子と五子の髪型が逆になっており、原作ではよし子がおかっぱのようなボブで、五子が二つ結わきだが、ドラマではよし子が二つ結わきで、五子がおかっぱのようなボブ。
映画撮影のエピソードは、原作では太郎が貧乏な大家族の長男でお金持ちになるお話で、隆子は関係ないが、ドラマでは太郎と隆子の恋愛ものになっている。